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1.4 地域防災計画策定支援システム

 

1.4.1 地域防災計画策定支援システムの概要(基本機能)

 

地域防災計画策定支援システム(以下、「策定システム」という。)は、地域防災計画を策定する際、計画策定のプロセスに応じてシステムを操作することにより、当該市町村の地域特性や基本的な策定方針等に見合う計画を策定できるようにし、このことによって、市町村の防災担当者の計画策定業務を支援することを目的として開発したものである。
そのため、策定システムにおいては、計画の目次編成や文案作成等の作業をある程度自動化し、地域防災計画のプロトタイプ(ひな型)を出力できるようにすることに加え、このようにして出力される計画のプロトタイプに対して、ある程度の自由度をもって修正・変更できるようにしておき、最終目的としての地域防災計画の策定業務を支援することを目指す。
策定システムは、1.3に示した「地域防災計画検索システム」(以下、「検索システム」という。)と関連付けつつ、これとは独立した新規のシステムとして開発する。策定システムに付加したプログラムを操作することにより、検索システムの各種データベースから取り出したデータを表示・参照しながら、データを取得し、必要に応じて修正する機能を付加した新規システムとして構築する。

 

(1) 策定業務の段階別の基本機能
システムの開発にあたっては、以下のような地域防災計画の策定業務の作業段階やプロセスをふまえた機能を持たせる必要がある。

 

・ 第1段階編成方針検討機能(計画の基本的な編成方法等の検討)
・ 第2段階目次構成検討機能(盛り込むべき計画の内容と順序等の検討)
・ 第3段階計画文案作成機能(個別計画の文案の作成)

 

策定システムの基本構成を全体的に図示すると、図1.4.1のとおりである。計画策定の各作業段階に応じて、計画策定業務を支援できるシステムとし、これを各ステップごとに段階的に運用し、最終的に新規計画の素案の作成を支援する。

 

ここで、検索システムを構成する市町村DBは計画策定の有無にかかわらず全市町村分登録済であり、新規計画の登録の度、詳細データを入力する。また、防災計画DB、目次項目要素・個別計画DB等の入力フォーマットも確定済みであり、これらのデータを補充・更新し、当該市町村のニーズに応じて検索することにより、計画編成や目次構成を検討するための判断材料を得る。
なお、個別計画DBの本文データについては、複数の典型(標準)的計画本文に関するデータを入力し、計画素案を作成するためのプロトタイプ(ひな型)とする。

 

 

 

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